遠方の現場では節々でいつも思う事があります。
それは、「ここに建てたい」という気持ちを、いろんな方に真摯に伝える事がとても大切だということです。
今回、沖永良部島に行き、地元の工務店さんへの現場説明をさせていただきました。
具体的な計画を説明することももちろんですが、この場所この建築に対する思いがあるという事を伝えてきました。
まずは工事費の見積りを出していただけること了解いただき、大きな一歩を踏み出したのかなと帰路につきました。

何度かお仕事をさせていただいたお施主さんなので、設計の内容以外にも、プロジェクト自体の事も一緒になって考えさせていただいています。
プロジェクトのメンバーみんなが自分事のようによく考えて、何度も検討するので、最終的にはみんなが納得できる良いものができるのではと思います。
スタートして1年程たちますが、すごいスピードで進んだり、戻ったり、その繰り返しで少しずつこのプロジェクトの立ち位置も見えてきたように感じます。

新規プロジェクトのサーベイで少しはなれた島まで行ってきました。
沖永良部島という島です。
行ってみると自分が思っていたより大きく、沖縄に近い島でした。
県は鹿児島、文化圏は沖縄、琉球石灰岩が隆起してできた島で、ハブはいないと言われています。
サトウキビ、バレイショ、ユリ、キクの栽培が有名。
自分は、情報で溢れかえった所は少し息苦しく感じ、人が多いのも苦手だったりします。こういう島に行くと、どこの観光名所がいい、何が美味しいとか、そういうのも良いのですが、何もない自然の中で、普段と違う気候を感じたり、咲いてる花や樹木の違いを見つけ、そこによってくる生き物を観察したり、観光産業とは違う感性で、その島の事を深く知っていく事が楽しみだったりします。
沖永良部島、島自体とても良いのですが、プロジェクトの敷地もとても良いです。
いい現地調査と視察の旅でした。
さーまた楽しくなりそうです。