2021 OHArchitecture

長岡京のホテル

Project

ホールのあるホテル

京都市の近郊、長岡京市に計画された木造ホテルです。クライアントである地域工務店が取り組んでいる地産木造ビル推進事業の1つであり、旅行者だけでなく、地域住民も積極的に利用できる新しいタイプのホテルとして計画されました。地域工務店が地域のことを考え企画、プロデュースし、建築した地域密着型大規模木造ホテルです。

このホテルが計画された長岡京市は京都市の近郊に位置し、豊富な観光資源があるにも関わらず宿泊施設数が少ない状態でした。この地域を活性化させるため地域工務店が主体となって街づくりに参加したのが今回のプロジェクトです。計画地周辺は駅前という好立地にも関わらず、地域住民が集まるような施設がなかったため、計画ではホテルの機能に加えて地域振興に貢献する機能を盛り込むこととなりました。計画地は丁度駅コンコースの目の前にあり、低層部分には地域住民の使える劇場ホール、上層部分にはコンパクトな宿泊スペースを計画しています。 地域工務店はこれまでにも木造4階建ての本社ビルや木造4階建ての商業ビルなど大型の木造建築を建設しており、大手ゼネコンの領域であった大型建築の分野を地域工務店で取り組むことで持続可能な地域活性化の一例を示しています。今回のホテルはそうした地産木造ビル推進事業のこれまでの集大成として建設されました。

通常ホテルの利用者は旅行者に限られ、周辺住民にはあまり関係のない建物であることが多いです。今回のホテルでは1、2Fに2層吹き抜けの『ホール』を配置しています。ホテル目前のコンコースに向けてほぼ全面を開放し、コンコースも客席の一部と捉えた街を取り込む大きな『ホール』として計画しました。この『ホール』は上階の宿泊客も周辺住民も自由に使える空間としています。建物の構成はRCのホール、木造の宿泊室、屋上ホールという3段構成になっています。古典建築の要素である「基壇」「柱」「屋根」をそれぞれ「基壇」「木造ボリューム」「屋上テラス」として現代的に置き換えています。ファサードはグリッド形状として基壇、木造ボリュームを連続させることで、ばらばらなボリュームが一体感を持ってシンボリックに見えるようにデザインしています。現在は周辺住民参加のイベントが開催されたり、この地区の防災拠点になったりと地域活動の拠点にもなっています。

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2020.10.30

受賞記念パーティー

GOODDESIGN賞の受賞を記念してのパーティーが開催されました。

設計士の一人として簡単に講演させて頂きました。

舌足らずのトークで失礼しました。

2020.10.01

GOOD DESIGN賞

2020.08.07

展示用模型

2019.09.11

サイン取付

2019.08.30

竣工打ち上げ

2019.07.27

サイン打ち合わせ

2019.06.14

足場解体

2019.05.31

客室工事中

2018.10.19

木造部分着工

2018.07.27

鉄骨階段建て方

2018.08.07

2F配筋検査

2018.06.04

基礎配筋検査

2017.11.09

地鎮祭

2017.03.15

景観審査

2016.10.07

木造ホテル

2016.06.23

オフィス→ホテルへ

2016.03.31

解体開始

2016.02.15

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