2021 OHArchitecture

徳島のオフィス

Project

環境をまとう「おおい」

徳島県板野郡の住宅地に建つ事務所ビルです。
敷地周辺には区画整理された新しい住宅や、昔から存在する古い民家等が混在するまちが広がっています。
この中で建物は、生活の時間軸が異なる住宅に対しての配慮を必要とし、一方で、様々な人々が出入りをしその中で新しい事を生産する場として外部に開くべきでもあります。
今回の計画では、そのような周辺環境に対する”事務所”という建物の開き方について考えています。
そこで方法として、中と外を線引きするのではなく、おおらかに中も外も一体的に執務空間としておおうことにしました。
内部と外部を断絶する壁や屋根でもなく、内部と外部の境界を透明にする窓でもなく、場所をつくる為の壁や屋根にとってかわる「おおい」のようなもので空間を構成しています。
傘の様に開くこの「おおい」は直射日光を遮蔽しつつ内部にやわらかく反射光を取り入れ、「おおい」にそって吹き上げる風を取り込み上部から換気し、均質でかつ快適な執務空間を技術的に支えます。
「おおい」により内部空間は外部環境や自然環境をまとい、集中とリラックスを確保した豊かな執務空間を実現しています。

More Photos
2018.05.07

ゴールデンウィーク明けの仕事始めは徳島で打合せ。

以前設計させて頂いた建物で、打合せをさせて頂けるというのはとても嬉しい事です。
限られた開口部から垣間見れる庭が魅力的です。
作庭はgreenspaceさんです。

2016.07.19

建築が構造物から人が営む場へと変わる瞬間

2016.07.13

エントランスの石割付け

2016.07.05

足場が取れ、外観が現れました

2016.06.07

難を極めるコーナー部

2016.04.21

おおいかぶさる開いた壁

2016.02.26

建て方、現場確認

2015.12.12

徳島のオフィスの地鎮祭

2015.09.01

開く建築

2015.08.06

徳島で進めている新築オフィスの模型