天気も良く、絶好の写真日和でした。茶室、趣味室、ゲストルームなど部屋数が多いので、朝から一日中撮影しました。

昼飯やケーキをご馳走になり、フェラーリにものせてもらったりと、楽しく有意義な時間を過ごせました。今から出来上がりが楽しみです！

今日は引き渡し前の最終確認。家具や建具の動き、細かい部分の色やよごれをチェック。その他工事のカーテンや音響機設置の立会を行いました。

写真は蛇篭で出来た塀です。紆余曲折、検討を重ね、今の形に落ち着きました。もちろんただ重ねているのではなく、倒れたりずれたりしないように中に支柱をいれて補強してます。

一般的な塀と違って自然の石で作られているので木々の相性も良く、閉鎖感も少ないので街の風景にも寄与できているのではないかと思います。

この住宅はアーチを使って、空間をゆるやかに区切りながら、素材や天井高さに変化を与えてます。

天井の高い縦長の空間、こじんまりとした空間、テラスに床伸びる水平的な空間、壁に挟まれた横長の空間。これらがアーチよって切りかわっていきます。

写真は玄関ホール。トップライトがある明るい空間のため光を拾うテクスチャのある左官材と吹き付け材にしてます。そこから一度こじんまりとした前室を通り、水平的に広がるアウトリビングへ抜けていきます。

現場も仕上の段階に入ってきました。

２階は天井も壁も陰影が出やすいように彫刻的な設えにしています。

色は何色に見えるでしょうか。

青にも緑にも見えますが、実はほぼ白の空間です。

時間によっては、外の緑や屋根の色をひろって、表情を変えてくれます。

少し大げさですが、モネのルーアン大聖堂のようにも見え、良い感じです。

一般的な場合、家の天井がどうこうしたいとか気にする人はわりと少ないと思います。天井にダウンライトやペンダントライトをつけたりするのが一般的ですが、この住宅はメインの部屋はダウンライトすらなく間接照明のみです。

これはクライアントの要望で、ダウンライトなど天井に付くものが無い方がいいという価値観です。私も同感で天井は意外とよく目に入り、何もなくも無い方がスッキリしてよいとは思います。

今回は天井や壁の在り方を検討し、天井に変化を与えてます。まだ下地の状態ですが、光の廻り方がうまくいき、明るすぎない柔らかな光環境していきたいと思います。

設計時に選んだ素材を現場に持ち込み確認します。事務所で選んでも実際の空間で見てみると少し違うことともあり、現場で全体のマテリアルを調整します。

今日はクライアントに現場に来ていただき、サンプルを見せながら家具やガラスなどの色味や手触りを確認してもらいました。

写真はガラスブロックの見た目と見え方を実際の場所で光の感じをみんなで見ているところです。

60年前に作られた既存のガラスブロックが残ってるので、それに呼応するように採用しました。通常より目地幅を5mmと細くすることで透明感が高いものにしていきます。

調整に時間がかかりましたが、現場が始まりました。

解体からですが、現地でアーチ形状を確認して斫ってもらってます。

実はこのアーチはクライアントのアイディアで、

アーチにすることで入り口の高さを確保しつつ、

構造的には合理的な形としてます。

設計は、協力事務所や工務店さん、クライアントの声を聞いて、

それをまとめて１つの形を目指していく協働作業だと思ってます。

良いチームができれば、良い建築になるなといつも感じています。

解体後の躯体から出てきた逃げ墨。

昔の尺貫法で書かれていたので、写真に残しておきました。

このＲＣの既存建物は、尺貫法で作られているので、

普段より１尺＝303mmを強く意識して、

リノベーションの設計を進めて行きます。

現場で工務店さんと解体前の打ち合わせ。
解体範囲を決めるのはいつも悩ましいです。

特に写真のレンガは今は出せない風合いなので、
残しかた考えつつ、新設との合わせ方を検討します。

新築では無く、改修することで生まれる価値があるから、
残す物を丁寧に扱い、先に繋げていきたいと思います。

週末のプレゼンに向けてコンセプト模型を作成。

壁を象徴的に扱い空間を２つ場所に統合します。

一つは外部を引き込んだ、外部と連続したアウトリビング。

もう一つは14mの長さを1つにしたキッチン・ダイニング・リビング。

実際の空間はこんなに何もない感じになりませんが、

コンセプトをしっかりつくることで、

今後の実施設計や現場での道標になるとても大事な作業です。